医用生体工学
「医学(醫學)」は、哲学(哲學)・民主主義・社会(社會)などと同じく、明治時代に英語・ドイツ語・フランス語などを訳出して作られた造語「新漢語」のひとつで、英:midicineまたは独:medizinの訳語とする説が有力である。しかし、中国では明の政権が安定する15世紀頃から、よく用いられるようになり、「醫學○○」という書物が多数見られるようになる。
それまでの伝統中国医学は、単に「医」または「医方」と呼ばれ、勘と経験に頼る部分が非常に大きかったが、この頃になると、鍼灸だけでなく、漢方薬においても、中国の根本的な理論である陰陽五行思想や、経絡理論などの理で固めた理論的・学問的な色彩が強くなり、それを強調するために、あえて「醫學」という言葉が流行するに至った。
歴史的に見ると工学は理学とは相互に影響しながら発達してきたといえる。例えば、蒸気機関の効率についての研究から熱についての認識が深まっていったのであるし、熱についての理学的な研究が進められることによって冷凍も可能になったのだといえる。工学も大半の分野では数学と物理学が基礎となるが、工学と理学の違いは、理学がある現象を目の前にしたとき「なぜそのようになるのか?」を追求するのに対して、工学は「どうしたら目指す成果に結び付けられるか」を考えることにある。すなわち、工学ではある実験によって一定の関係が得られたら、それがなぜ起こるのかにはあまり関心を寄せず、その実験式をとりあえず受け入れる。なぜそのような関係になるのかを追求するのは理学の役目とされている。
工学では安全も重要なウェイトを占めるほか「設計思想」が重要であり、また各工学の学会(電気学会、土木学会など)では信条規定が定められている。工学には、他の学問の成果を社会に還元するための技術の開発という面もあるが、近年はそれに加えて、その技術の適用にあたっての長所・短所の調査(アセスメント)、調査結果とともに調査過程の資料を公表説明すること(アカウンタビリティ)が求められるようになってきている。
1998年にまとめられた,国立8大学工学部を中心とした「工学における教育プログラムに関する検討委員会」による工学の定義によると,『工学とは数学と自然科学を基礎とし,ときには人文社会科学の知見を用いて,公共の安全,健康,福祉のために有用な事物や快適な環境を構築することを目的とする学問である.』というように『学問』として位置づけられている。
使用できる時間やその他の資源の制約の中、工学的目的を達成するための技術的な検討とその評価を工学的妥当性と言い、工学的な性質には、環境適合性・使いやすさ・整備のしやすさ・生涯費用(ライフサイクルコスト)など、質量・速度などの単なる科学的に測定できる性質とは違った評価方法の必要なものが多い。その評価方法の開発も重要な分野とされる。


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